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January 11, 2006

お初釜

正月気分もそろそろ終わろうという時期ですが、今日はお茶のお初釜でした。
今年は初めて先生のお宅に伺ってのお初釜で少々緊張。
しょっぱなから荷物をまとめる風呂敷を忘れて凹む。
幸い持っていた紙袋に、無理矢理コートを突っ込みましたが。
待合でお軸とお道具の箱なぞを拝見。
しかし、読めない…。(TT)
日本語なのに読めないって何か悲しいですねー…。

人が揃ったところで次の間に進んでお食事です。
お雑煮美味しかったわぁ。
お酒などいただいて和んだところで、お次に出てきたのは主菓子。
当然花びら餅です。
お正月の菓子と言えば花びら餅。
今年はたねや製、とらや製、そして今日の鶴屋八幡製と3回いただきました。
その中でも、やっぱりとらやの花びら餅は違うなー、と改めて思ってみたり。
勿論今日のも美味しかったですが。
花びら餅の話をちょっとすると、これはなかなか奥が深いお菓子です。
宮中のおせち料理の一つ、菱葩が原型だと言われています。
菱葩はそもそも歯固めの儀式にそのルーツがあり、押鮎など硬いものを食べて長寿を願うというもの。
やっぱり歯が丈夫だと長生き出来るんでしょうか?
今でも菱葩は宮中のおせち料理の一つなのだそうですが、とても大きくて実際食べるというより、やはり儀式的な意味合いが強いようで天皇陛下も形式的に箸をつける程度のものだとか。
お店で売られている花びら餅は、明治時代に裏千家の十一代玄々斎が宮中より使用を許され、初釜に使うようになったのが最初だそうな。
私はこの丸い白餅に赤い菱形の餅、そして味噌餡に牛蒡を挟んで半円形に折った、匂い立つように優雅で美しいお菓子を見ると、お正月が来たなぁと実感します。
私の頭の中ではお正月=花びら餅と言っても過言では無いかも…(笑)。
ちなみになんで牛蒡なの?とお思いでしょうが、牛蒡は歯固めの儀式の名残で、押鮎の代わりだそうです。
またはお雑煮代わりでもあるそうなので、味噌餡なのも牛蒡なのも納得。
なるほどねぇ。
更にもうちょっと深い話をすると、丸は天=男、角は地=女を表し、菱葩それ自体が天と地の合体、すなわち宇宙を象徴するというくらいの、すんごいルーツを持った壮大なお菓子だったりします。菱葩全体をして生命を包み込む母性の象徴であり、女性そのものという考え方もあるのだとか。
おぉ、なんか凄くないですか?
私などは花びら餅を前にすると、わずか5センチばかりのこの小さなお菓子にそれだけのものが詰まっているのかと、不思議な思いがしてしまうのです。

さて、そんなこんなでうーむ、とうなりつつ初釜の席でもやはりこのお菓子を美味しく頂いてきたわけですが(笑)、お菓子の後はいよいよお茶席へ~。
濃茶点前、薄茶点前と進み、にじり口というものを初めて体験しました。
つくばいの音が優雅な時を演出しますが、こちらは何せ初めての事にオタオタしている無作法モノゆえ、周りに迷惑をかけっぱなし。間違えてばかりで申し訳ない…。
素晴らしいお道具とお心遣いに感心して、あっという間に楽しいお初釜は終わったのでした。
そして最後のお楽しみのクジが見事に当たった!
ポルトガルの絵柄の、ちょっと珍しくて凄く可愛いお茶碗をいただきました。
犬とお花の絵なのですが、平和を象徴する絵柄なんですって。
なんて幸先の良い滑り出し。
今年は大吉出たし、絶対いい年に違いない。
というか絶対いい年にしてみせる。
運を逃がさないように頑張ろう。
もう使いきっちゃったなんて事はないよね…?

参考資料:「和菓子ものがたり」中山圭子著

投稿者 melissa : January 11, 2006 10:59 PM


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