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March 13, 2006
ブロークバック・マウンテン
一言で言うと、胸が痛い。
切なくて辛くて切り裂かれそうで、
力強くて優しくて時に暴力的で、
儚くて脆くて壊れそうで、
だのにその想いはどうしても消せなくて。
胸が苦しくて痛い。
溢れる想いを無理矢理に抑え付けているが故の苦しさを感じるからだろうか。
そして怒りを感じる。
何故、どうして?
幸せになることは、そんなに罪ですか。
赦されざる愛ってなんですか。
暴力で、奪ってもいいものですか。
そんな権利は、誰にあるというのでしょう。
傷ついた人が居なかったとは言わない。
普通に考えれば酷い話だとも思う。
それでもやはり、怒りを感じる。
姦淫の罪を問われた女を、赦したのはイエス・キリストではなかったか。
罪を犯したことの無い者が石を投げよ。
投げられる人が何処にいるというのだろうか。
二枚のシャツに込められた想いは永久に続くのだろう。
おそらく、彼は独りになったからこそ解放され、その愛がゆるぎないものとなったのだと思う。
「誓うよ」という言葉はどんな愛の言葉より重い。
彼は独り、生きていくのかな。
それとも彼が一緒なのか…。
しかし現実に彼は孤高であるわけで、その生き方は崇高ですらあるように思えるけれど、胸の痛みはやはり消えない。
他の道を選べなかったイニス。
彼の子供の存在がせめてもの救い。
豊かな森や山々の映像は圧巻。
雄大な山の中、育まれる愛は美しいが、泡沫の夢のように儚い。
楽園でのあたたかな一時を胸に生きてきたジャック。
願わくば、あの時が永遠でありますように。
叶わぬ事ではあるけれど、そう祈らずにはいられない。
この映画はすべてを語らない。
無言の中から、視線の中から観る人の心に語りかけてくる。
感じ方は千差万別だと思う。
嫌悪感を感じる人も居るのかもしれない。
でもわたしは、二枚のシャツを抱きしめたイニスの心を、踏みにじるような人間にはなりたくないと思う。
好きな人を好きだと、そう言えることは幸福だ。
投稿者 melissa : March 13, 2006 01:03 AM
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